2006年 年頭のご挨拶

2006玄冬の春 僕の思考の原点は「建築」です。恩師今井兼次は<建築の設計とは、神にかわって創造する事だ。心して行動しなければいけない>と日、僕達をいましめていた。自分の利益や企業の益のに、良心をり渡すなど言語道で、話題にすることすら恥ずかしくなります。年頭の2字は「白秋」から「玄冬」になりました。僕も、2月には古希を迎えることや、昨年最後のヒマラヤの旅で、それまで、あまりにしていなかった、体力にも限界の訪れを自し、人生最後の冬の時代に到達した、と感じたからです。12月早に賀の原稿の打ち合わせをし、締め切りは26日ときめて、12月の後半から、この年賀を書き始めました。2005年も年の友や知人が鬼籍に入り、何人かは病とい、多くの方の身に不幸がありました。高化する皆さんが、この新年の挨拶で少しでも新しい活力を得ていただけるなら、嬉しい事です。葉書の賀1000枚、200余枚の少し大されたコピが、例年の方Hit&Kの皆さんの手元にきます。葉書大のスペスに二千字余を入れました。ゆっくりご判いただければ、と思っています。

 今年は本業の話からします。建築の設計や講演、原稿などは、まあ納得いくものでした。ヒマラヤのホテルの名前はロッジタサンヴィレッジ(LTVタカリ村の宿)と決まり、順調に動き出しました。建設は、最終的にスケッチを記した、ノ枚をもとに、オASトラチャンさんが、ほぼ完璧な手作りで造りあげました。RC2階建て、外壁と壁の一部は現地風の石積み。全ての資材を人ロバ・・・が、河原から小高い丘の現場まで運び、製材、筋の加工、コンクリト打ちまで、少のインド系の技術者を除けば、ほぼ現地のネパルの方の努力の結果です。幾つかの文明の利器を除けば、日本で忘れ去られようとしている、職人の手とアイディアが詰まっています。ダウラギリとの落差5500m余の景と、近くの村びととの交流、眼下のカリガンダキの流れ、さらに、100余年前に、そこをいた河口慧海のことを考えられる、素晴らしい場所です。けない方はヘリコプタで前庭に。そして、日本にも素敵な住宅が完成しました。これらの仕事は、僕の力というよりも、クライアントの力によります。本に有難うございました。

昨年の旅は反省から始まります。20051月は、タカリ族の12年ごとの祭<ラペワ>を見ようと、仲間を引き連れて、開店早LTV2度も出かけました。3週間もく祭で、前半と後半に分けて、ツアを作ったのですが、祭のクライマックスは、後半のツアの着く前日に終わり、僕達は祭の準備と後始末を見ただけでした。次回は2017年。12年たつと僕は80を過ぎます。でも、それまで、元でいよう、というのが、反省と決意です。2回目の帰国直前のカトマンズで、王によるクデタに出いました。日本では、60年前の敗の結果、アメリカからえられた民主主義を、現在まで受けいでいますが、情報というジャンルで導入されたネパルの民主主義は、大きく異なります。昨年2月に、その矛盾が突然吹き出した、ということなのでしょう。アメリカは自由と民主主義が旗印ですから、世界中にめたい、と思うのは然でしょう。しかし、僕の目には、民主主義のネパルより、王のネパルの方に、カトマンズの市民は安心して暮らしているようです。ただ、ある情報によれば、市のレベルで行なわれる選のある今年、1月下旬から2月には、また、ぎががるだろうというのです。多くの民に、良い政治とい政治の差が、理解されていません。僕は、明日のネパルを創っていく子供達に、少しでもプラスになることを、今後もやっていきます。結局、ネパルへは、ブタンからの路、LTV築で、その完了査、初冬のLTVへのツア、と6回も出かけました。LTVからのダウラギリ、ニルギリは多彩な姿を見せていましたが、初冬の早朝、中天にかかる月に、幾らか輝度を落としたオリオンの三ツ星が、ダウラギリにれていくさまは感動的でした。シラフにくるまり、早で星が見えなくなるまで、屋上にいた方もいました。東USAと先進への旅も記憶にるものでした。今年は、カリガンダキにちなんで、高校同期の仲間を中心としたツアを「雁がんの旅」と名付けて、インド中部の旅を1月下旬に。3月下旬にはブタンへ。6月はペル7月はムスタン。9月にはアラスカ・・・・と予定はつまっていますが、パリ泊の自由旅行という旅も考えています。

「村野藤吾先生を偲ぶ」も1年がたち、名も「村野藤吾」となります。信越の美術館の旅が好評でしたので、今年は、京都で村野建築と出います。き友の山仲間東京白稜60周年パティも盛大に行なわれました。長女が生まれたのは、冬の甲斐駒赤石での遭難の時でした、孫の名に「稜」の字があるのも、すごい事です。僕の肝も妻の乳癌も過は良いようです。PCの個展も開きました。妻の石彫りもいくらかサマになってきました。小同期のゴタコキ、中同窓が企している生涯習講座、デイサビスの陶芸も順調です。新しい野良猫も居つきました。今年も話題に絶え間が無い我が家です。そして、僕の宅する回が少なくなっているのも事です。忙しさの結果は、誰かが喜んでくれている、と勝手に想像しています。年末にクラマさんの「ヤマトダマシイ」を久しぶりに聞きました。今年もよろしく。 楜沢成明